犬や猫など動物の子宮蓄膿症など

生殖器の異常

子宮蓄膿症

原因は、子宮内膜過形成、子宮粘液症の状態にある時、大腸菌などの細菌感染が起こると、子宮蓄膿症や子宮内膜炎となります。

症状としては、開放性と閉塞性に分けることができます。

開放性子宮蓄膿症は、血液や膿のような分泌物が外陰部に見られ、元気消失、発熱、食欲不振、多飲多尿、外陰部腫大などの症状が現れます。(分泌物以外には無症状のこともあります)。

閉塞性子宮蓄膿症は、外陰部に分泌物はみられませんが、開放性子宮蓄膿症と同様の症状の他に、腹囲膨満、嘔吐、下痢、ショック状態などがみられ、開放性と比べて明らかに重い症状を呈します。

前述の症状に加えて「数週間前に発情が認められた」「ホルモン剤の投与を受けたことがある」などの既往歴と、血液中の白血球数の増加、レントゲン検査や超音波検査によって腹腔内にマスがあることや、子宮内液体貯留病変があることを確認し、診断されます。

治療は手術による卵巣・子宮の摘出です。特に閉塞性の子宮蓄膿症の場合には、いち早く手術することが望ましいとされています。また、この病気の予防には早期の3〜6ケ月齢にて避妊手術を行なうことをお勧め致します。。

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乳腺腫瘍とは

乳腺腫瘍は、乳腺に出来る腫瘍で、悪性と良性、また、中間のタイプの腫瘍があります。

当院では、診察時に詳細な身体一般検査を行い乳腺の触診をし、手術前に細かな全身検査(転移の有無も確認する為に)を行なって、患者の状態を十分把握してから手術に入ります。

治療は手術しかなく、基本的には、右側、左側、腹部、胸部等のようにリンパ液などの流れを共有する部位で大きく摘出を行います。そして摘出した腫瘍の病理生検を行い、腫瘍のタイプを診断します。診断により今後の転移や再発の予防の為の治療を行います。

予防としては、最初の発情の前の生後3〜6ヶ月位の間に避妊手術を行う事で、高い確率で乳腺腫瘍の予防ができる事が分かっています。 術後は、約2週間ほどで抜糸ができます。その後は腫瘍のタイプにより、検診の期間や治療が異なります。当病院では、ドックなどで残った乳腺に再発がないかなど検診を行います。

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子宮卵巣腫瘍とは

犬や猫の子宮や卵巣の腫瘍は一般的に良性の物も多いのですが、平滑筋肉腫や子宮腺癌や卵巣癌などの悪性のタイプも多くあります。外陰部からの不正出血や、血膿の排泄など、大きな卵巣の腫瘍などでは、腹囲膨満などがみられます。

いずれにしても、治療は手術による摘出と予後は病理検査でわかります。良性の物であれば、手術で完全摘出が出来れば問題ありません。悪性であれば転移の心配がありますので、腫瘍の種類によって抗癌治療などを行い、定期検診が必要になります。

予防は当然の事ながら、避妊手術です。これらの腫瘍の発生を予防する為にも、子供を取らないのであれば、早期の避妊手術を行うべきでしょう。

前立腺腫とは

前立腺肥大は、精巣から分泌されるホルモンにより引き起こされる、前立腺の過形成で、加齢に伴ってよくみられ、重症になると物理的な肥大による腸管・尿道への圧迫がおこり、便秘やしぶり、排尿困難、排便・排尿痛などを引き起こし、会陰ヘルニアなどの続発症をも起こします。その他に、前立腺自体に嚢胞形成・膿瘍、腫瘍などができることがあります。もっとも有効な予防は去勢手術を行うことです。

包皮炎とは

包皮の内側で感染・腫瘍や外傷などにより起こる炎症です。膿の分泌がみられることが多く、しきりにペニスを気にする様子がみられます。治療は包皮を清潔に保てば治りますが、抗生剤の投与が必要になることもあります。包皮の形成不全など解剖学的な異常が悪化要因になっている場合や、腫瘍が原因の場合は手術が必要となります。

膣炎とは

膣内での炎症で、感染・腫瘍のほか、交配時・出産時の膣の外傷や奇形などが原因になります。

陰部の腫脹、陰部からの分泌物の量が多い・臭いがきつい、出血が見られる、しきりに陰部を舐める、などの症状が見られます。性ホルモンの分泌異常が誘因になることもあるので治療は避妊手術を行なうことが重要です。また内科治療も必要になる事もあります。腫瘍や外傷があれば手術が必要です。

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