泌尿生殖器腫瘍

犬の泌尿生殖器腫瘍

ペニス腫瘍(会陰尿道造ろう術)
犬 チワワ ツバサちゃん 8歳

犬の泌尿生殖器腫瘍

かかりつけ病院でペニスに出来た腫瘍を調べてもらい、病理検査を受けました。その結果、切除をした方が良い事が判りました。しかし、尿道を傷つけるのも恐い部分の手術で、かかりつけ病院の先生は手術に踏み切る事に慎重でした。

内科的療法や塗り薬等でしばらく様子を見ることとし、継続して治療を続けていましたが、あまり効果は見られなく、エリザベスカラーの生活が7ヶ月以上続きました。

私自身が「この治療法では治らないのでは?」と思っておりましたので、やはり手術をしてもらおうと、車で片道3~4時間かかるのですが、アニマルメディカルセンターで治療を受ける事にしました。

そのまま入院し、再度病理検査で腫瘍を確認し、その後「動物手術センター」でペニスごと切除する手術をして頂きました。

術後は尿の出も良く、傷口もスーッとキレイに治っていきました。ペニスがなくなったので、トイレを工夫して箱型したところ、うまく尿がキャッチできました。

ペニスを切除しましたが、今ではカラーも外す事ができ、ツバサも今まで腫瘍のある部分を気にして舐めることが多かったのですが、それもなくなり、本当にホッとしています。むしろ、今までずっとカラーの生活を長くさせてしまったのが申し訳ないくらいです。

なんとか少しでも負担を軽くしようと、手作りカラーを何枚も作ったりもしました。難しい手術とは聞いておりましたが、キチンと手術をしてもらえて本当に良かったです。

アニマルメディカルセンターまではとても遠かったのですが、受診した甲斐がありました。今は、いつも通りの落ち着いた生活を送っています。

膀胱腫瘍
猫 雑種 クロ介ちゃん 2歳

膀胱腫瘍の猫

クロ介ちゃんは1ヶ月ほど血尿に悩まされてきました。12月末から血尿が始まり、他の病院で治療の為、毎日薬を服用しましたが、症状は良くなりません。良くなるばかりか、2日間程、鮮血のような尿が出ていたのでそれを持参し来院しました。

検査の結果、膀胱に腫瘍があると診断され、腫瘍摘出の手術が行われました。術後も引き続き尿観察は続きます。

初めは術後ということもあり、血まじりの尿が続いていました。先生に話を聞く前は、まだ治らないのか、と心配でした。しかし、お話を聞いて、まだ術後まもないこともあるし、もう少し辛抱しよう、という気になりました。

トイレにラップをひいて、尿の色を家族がかわるがわるチェックし、仕事中も心配で休憩時間になると家に電話をし、尿の様子を聞いていました。

術後8日目になって、変化がありました。通常の黄色い尿が出ていました。久しぶりに見た普通の色の尿に皆で喜びました。尿にこんなに感動することになるとは思いませんでした。

今ではとても動きが活発です。飛び降りるのを止めさせています。縫ったところが、はがれたらどうするんだ、と心配で怒ってもクロ介ちゃんは知らんぷりです。

飼主が可愛がりたい時にはプイっとどこかへ言ってしまうのに、気分次第で体をスリスリしてきたり、歩いていてふと振り返るとなぜか着いて来ていたり、 気分屋でよくわからないところが又、猫のいい所なんだよな、とクロ介ちゃんがかわいくて仕方がない様子でした。

卵巣腫瘍(出血)・脾臓摘出
犬 プードル チャチャちゃん 10歳

卵巣腫瘍 犬ある日の午後、仕事から一旦 戻ってみると、チャチャが朝よりもなんだか元気がなく、丸くなって歩きませんでした。さらに何かを訴えるような眼をしていたので、かかりつけ病院を受診し ました。

レントゲン検査で、腹腔内臓器に腫瘍があり、そこから出血していて、腹水が溜まっているとの事で、手術をした方が良いとアドバイスを受け、そのかかりつけ 病院では手術が出来ないとの事で、夜も対応してくれる病院を探しました。

夜の21:00~という動物病院がありましたが、一刻も早い治療をと思い、必死に電話帳とインターネットで探し、アニマルメディカルセンターを見つけ、「動物救急医療センター」にかかりました。

迅速に検査が行われ、卵巣にも腫瘍があり、そこから出血していることがわかり、緊急手術となりました。

手術は無事に終了し、退院したのですが、肺炎になってしまい、再度「動物救急医療センター」にお世話になり、酸素治療や点滴治療を受けました。

薬は口の中にしまっておいて、人がいなくなると出す・・・という位賢い犬なので、投薬には少し苦労しましたが、スタッフの皆さんのアドバイスやケアのおか げで今ではすっかりと良くなりました。 やはり、動物の様子は普段から注意深く見ていないとダメですね!

今回も、「元気がないな?」と思う位の症状しかなく、嘔吐も下痢もあったわけではないので、「1日位様子をみるか!」なんてしていたら、出血多量で大変な事になる所でした。

手術してからというものは、寝不足になるくらいまで観察をしています。

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