下顎腫瘍(骨肉腫)
犬 ラプラドール ハナちゃん 12歳
歯石がひどく付いていて、下の歯茎が腫れていました。食事も摂る事ができていましたし、「ひどい歯周病なんだなぁ」くらいに思っていました。
ところが、ある日、布団中が血だらけになり、下顎の大きさが倍に膨れ上がりました。出血していた血を飲んでいたからか、便も黒いものでした。
かかりつけ病院で診てもらったところ、悪性の腫瘍かもしれないとのことで、アニマルメディカルセンターを紹介され、すぐに受診しました。
直ちに詳細な検査が行われました。
顎のCT画像を見てみると、骨が溶けているような、ボヤーっとしている感じで、ひどい状態なのは直ぐに理解できました。これでは本人も痛そうだし、とても不快だろうから、少しでも快適に暮らせるようにしてあげようと思い、顎半分を腫瘍ごととってもらいました。
「手術をしたらどんな顔になってしまうのか?」とか「食事は食べる事ができるのだろうか?」など色々と不安はありました。
しかし、手術が終わってみると、下顎を半分取ったなど外見ではわからないのには驚きました。今でも外を散歩していても、殆ど気が付く方はいません。
やはり、骨肉腫という悪性の腫瘍でしたが、無事に取ってあげる事ができ、本人はとても快適そうにしており、良かったです。
現在では、自宅でできる免疫サプリメント治療や、生活管理をしっかりと行っていくことにしいています。
左膝内側皮下腫瘍(骨肉腫)
犬 柴犬 マロちゃん 8歳
アニマルメディカルセンターは何か大きな病気があったら行こうと思っていました。
ある日、後ろからみたら、左後肢を少し挙げている感じがありました。肢を触ってみると、明らかにゴリゴリしたものが感じられました。
すぐにかかりつけ病院へ行き、レントゲン検査をしてもらったところ、腫瘍ではないかと指摘 され、悪性(骨肉腫)の場合は断脚も治療のひとつだというお話もありました。
とりあえず2~3週間経過をみてという指示だったのですが、「もしも腫瘍であればそんなに経過を見ていて良いはずはない!」思い、アニマルメディカルセン ターへ行こうと決意しました。
診察を受けてその日のうちに入院。翌日には組織生検の手術を受けることになりました。これは、腫瘍なら当然のことと思いました。
検査の結果は血管腫という良性のものでしたが、とても広範囲だった為、神経を巻き込んでいないかが心配な点でした。 しかし、「動物手術センター」に て無事きれいに取り除いてもらう事ができましたし、神経も大丈夫でした。
同居の犬がホルモンの病気でかかりつけ病院に通っていますが、このままでは余命1カ月といわれ、「これは大変!」と食事療法をしています。ですので早期対応の重要性は身にしみてわかっていましたので、マロの治療をお願いした次第です。
マロは痛みに対して非常に敏感で、入院する時の手術前と退院後の表情があきらかに違っていました。
エリザベスカラーは初めての経験でしたが、すぐに慣れました。ただ、娘の家に4日位預けたこともあり、環境が変わったせいなのか、排泄をなかなかしなかったのが心配でした。
今ではすっかりと元気になり、元の生活を送ることができています。 アニマルメディカルセンターには本当に感謝しています。
左下顎アブセス(重度の化膿性好酸球性肉芽腫)
猫 雑種 レディちゃん 推定10歳
レディはツイッターで北海道の保護猫として載っていた子です。とても人になついており、首輪もしていたので、元はどこかで飼われていた子だったのかもしれません。ツイッター仲間が連れてきてくれ、我が家の一員となりました。からだがとても小さいので、まだ子供かと思っていました。
レディが我が家の家族になってから半年経った頃、突然首がおたふく風邪みたいに腫れてきました。
かかりつけ病院で診てもらうと、たぶん下顎が膿んでしまい、膿が溜まっているのでしょうとの事で、投薬治療を受けていましたが、なかなか良転せず、セカンドオピニオンとしてアニマルメディカルセンターで詳しく診てもらう事にしました。
「センター病院」で詳しい全身検査と首の部分も組織検査を受け、結果として肉芽腫である事が判明しました。その結果を踏まえて、薬を調整しながら投薬治療を行い、かれこれもう1年が過ぎました。
初め投薬が困難で、スタッフの方に相談。「毛球予防の投薬用おやつに混ぜて口に塗るとなめて食べてくれますよ」とアドバイスを頂き、アドバイス通り上手に投薬することが出来るようになりました。現在は下顎の状態も良くなり、再発もなく、うまく病気のコントロールができています。
レディはとても性格の良い子なので、同居の猫ともうまく生活しています。保護してくれた北海道では、「幸せになった猫」として皆の期待(希望)の星となっています。
右耳下腫瘍(肉芽腫)・顔面麻痺
犬 チワワ ココアちゃん 3歳
ココアの顔面が腫れていることに気が付き、すぐにかかりつけ病院へ連れて行きました。
診察の結果、「リンパが腫れているのかもしれないので、詳細は検査をした方が良い」とのお話で、アニマルメディカルセンターを紹介してもらいました。
「センター病院」で全身検査を受け、その結果、耳下部に腫瘤ができており、顔面の神経も巻き込んでいる可能性があることが判りました。「悪性のものだったら大変!」ととても心配でしたが、丁寧な説明を受け、全てをお任せし、「動物手術センター」にて手術で取ってもらうことにしました。
手術は無事に終了し、退院となりました。 退院直後は、クンクンと鳴いていましたが、徐々に元気が戻ってきました。
投薬がちょっと大変でしたが、薬用ビスケットにくるんで与えるとうまく行きました。食があまり進まなかったのですが、犬のケアが上手な親戚が色々な方法を教えてくれ、徐々に食べてくれるようになりました。
手術をしてもらったおかげで、耳の下の腫瘍はきれいに取れ、組織検査の結果、肉芽腫という事が判明しましたが、今のところ再発している様子はありません。 顔面の神経の状態も良くなったようで、眼もきちんと閉じられるようになってきました。 薬の副作用は特になく、スタッフの方にうまくコントロールしてもらっています。
現在は顔の腫れはまったくありません。