皮膚移植

咬傷(重度感染により皮膚及び筋肉壊死)・ 皮膚移植

皮膚移植・咬傷(重度感染により皮膚及び筋肉壊死)
猫 雑種 サンボちゃん 8歳

咬傷(重度感染により皮膚及び筋肉壊死)・ 皮膚移植

いつもは外に 出ないのですが、たまたまドアが開いていて外に出てしまったらしく、行方不明に・・・ こんな時はどうしたものかと思い、色々と調べてみると、迷子の場合は「呼びかけが重要!」とありましたので、毎日家の周囲200メートル圏内を家族皆で 「サンボーーーッ!」と呼んでまわりました。朝は玄関も開けておきました。

すると、12日後にサンボが帰ってきました。 黒い被毛で怪我をしている事がわからず、とにかく汚れていたこともあり、お風呂に入れました。ガムのようなものがくっついていると思っていましたが、実は膿みだったのです。体を触ると痛いのか、怒っていたし、臭いがひどいので、その傷に気がつきました。

すぐに病院へかかり、診察をしてもらったところ、「おそらく、外へ出てすぐに咬まれ、そのまま時間が経ってしまったようで、すでにそこから感染が広がり、皮膚が広範囲にわたって壊死している」との説明がありました。

実際、咬まれ傷は首の後ろにあったのに、右前肢の肩から肘の方にかけても筋肉や皮膚が感染を起こしており、壊死しかけていました。すぐに「動物手術センター」へ搬送し、膿を出す「ドレーン装置」とその後の皮膚移植という2回の手術を受け、ずるむけ状態だった皮膚の整復を行ってもらい ました。

術後は、食欲が落ちましたが、膿が出きったら、元気が出てきました。その後、定期的に検診を受け、その都度、皮膚と筋肉の回復具合を細目 にわたってチェックしてもらいました。現在では、後遺症もなく、すっきりと傷口がきれいに治り、普段と同じ生活を送っています。

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