腸捻転(2回目の手術)
クリスティちゃん 5歳 犬 ブルドッグ
嘔吐が始まり、元気が無くなってきた為、かかりつけ病院で1週間点滴治療を受けていました。少し安定してきたので退院をしたのですが、再度コンディションが悪くなってきた為、やはりアニマルメディカルセンターで診てもらう事にしました。
前回も同じ症状で、アニマルメディカルセンターにかかり、手術をしてもらった事がありました。
かかりつけ病院でも、点滴で良くならなければ、手術をするしかないとの見解でしたので、それならば以前手術を受け、安心してお任せできる「動物手術センター」で手術してもらおうと決めました。
詳しく検査を受けた結果、前回と同じ腸が捻転している事が判明し、すぐに手術をお願いしました。
手術は無事に終了しました。
術後すぐに嘔吐がぴたりと止まり、食欲も戻り、4回に分けて与えた流動食も、よく食べてくれました。投薬は「おくすりちょうだい」という投薬用おやつで上手くいきましたので、体の調子はどんどん良くなっていきました。
今回、嘔吐の状態がひどく、吐物の最後の方は赤黒くなっており、便の臭いまでしました。吐く時には失神する位苦しんでおりましたので、手術を受けて良くなり、本当に良かったと思っています。
今後も投薬と食事療法を続けていきますが、クリスティは大切なかわいい家族ですから、これからも出来るだけのことはしていくつもりです。
十二指腸閉塞
犬 ジャックラッセルテリア J.P.(ジェイピー)ちゃん 7歳
アニマルメディカルセンターを受診する1週間前に嘔吐が始まりましたが、元気だけはありました。しかし、翌日も嘔吐が止まらず、食欲がまったく無くなり始めた為、かかりつけ病院に行き、吐き気止め薬をもらいました。しかし嘔吐は止まりませんでした。
翌日再度、かかりつけ病院で診てもらい、血液検査をしてもらいましたが、検査結果に異常はなく、又、吐き気止め治療となりました。
その後、一旦食欲が戻ったのですが、又、嘔吐が始まった為、バリウム検査をした所、時間が経っても中々腸へ流れて行かない事が判明しました。すぐにでも手術が必要との事でしたが、そこでは、緊急手術の対応ができない為、アニマルメディカルセンターを紹介してもらい、その足ですぐに駆けつけました。
迅速に検査が行われ、結果、十二指腸閉塞という事で、緊急手術が必要となり、即対応可能とのことでしたので、すぐに手術をお願いしまし た。
無事に手術は終了しましたが、術後も治る可能性が五分五分との話でした。開腹してみたら、お腹の中はとてもひどい状態で、これはちょっと無理かもしれないと執刀の先生も思ったくらいだったそうです。
しかし術後、嘔吐はピタッと止まりました。長い入院は苦手な子なので1泊だけ入院し、集中治療を受けましたが、すぐに退院させてもらえました。
退院後、自宅にてふらふらと歩きだし、いつもの排泄場所に連れて行くとちゃんとトイレをしました。1週間は流動食をチューブで与えましたが、それを過ぎた頃から徐々に食欲も出てきて、それからはコンディションがどんどん良くなってきました。
散歩でよく拾い食いをしてしまうので、それが原因で腸に問題が起こったのかもしれません。以後、充分気を付けて行こうと思っています。
本当に、あと少し手術が遅くなったらと思うとゾッとします! 九死に一生を得た気持ちです。
開腹による腸管膜リンパバイオプシー後体表腫瘍切除(2ヶ月半の間に2回手術実施)
三毛猫 ダイスちゃん 3歳
ある日、私が家に帰っても迎えに出てきませんでした。その前の晩には嘔吐がありました。もともと大人しい子なのですが、迎えにも来ず、食欲もなく、トイレも掘るだけで排尿しないことなどありませんでした。「これはおかしい・・・」 すぐに「東京動物病院24」へ連れて行きました。
病歴としては、以前かかりつけ病院で避妊手術をした際に、糸に反応してしまい、皮膚がケロイド状になって半年間治療した経験があります。
今回、検査の結果、組織検査手術を行ったほうが良いとのことで、すぐに「動物手術センター」に移され、手術が行われまし た。腹腔内は腫瘍の癒着がひどい状態でしたが、無事に手術で取り除く事ができました。
術後、抜糸をしてもその部分を気にして30分同じ姿勢で舐めてしまい、糸を取った跡が点々と赤くなってしまいました。また、エリザベスカラーを付けたダイスに、同居猫2匹が最初の頃、尻尾を膨らませて威嚇をしてきました。あんなに仲の良い3匹だったのに、カラーを付けただけで、知らない猫が来たかのような反応です。こちらもびっくりしましたが、家族としての亀裂が大きくならないように、随分と気を使いました。
その後、コンディションも安定し、ほっと一息ついていたある日の事でした。 普段からダイスの体をモミモミして触るのが好きで、ダイスの方もうっとりとなるので、また体をモミモミしていたら、腹部にコリッとしたしこりを発見!そして背中には全体的に掴める感じのしこりもありました。やっと開腹時の傷も良くなり、カラーとお別れかと思っていましたが、また「動物手術センター」ですべての腫瘍を一度に摘出してもらうことになりました。何回も手術をするよりも、一度の方が良いと思ったからです。
背部腫瘍切除部を後肢でひっかくかもしれないので、スタッフから洋服を進められていました。猫に服を着せるのは嫌だったし、まさか引っ掻くとは思わなかったので、服はいらないと思っていましたが、退院後、すぐに「ガ・ガ・ガ・ガ・ガッ」と後肢で掻き始めた為、すぐに人間用の小さなTシャツの袖を切ってダイスにかぶせました。そして急いでペットショップへノーマルなランニングの洋服を買いに走りました。カラーに関しては、取ったり付けたりを繰り返す方が余計かわいそうなので、付けなければならない時は、ずっと付けていることにしました。今ではちゃんと感覚も取れるようになり、上手に生活しています。
炎症性腸炎(IBD)
犬 ヨークシャテリア ミルクちゃん 8歳
ある日突然に嘔吐、下痢が始まりました。かかりつけ病院で注射を打ち、お薬をもらい少し良くなったかと思うと又、下痢が…。便の状態は、泥水のような感じで、何度かその病院に通いましたが1ヶ月経っても下痢が続く日々でした。大好きな散歩へも行きたがらず、部屋の隅に隠れていることが多くなり心配する毎日が続きました。 そこで「一度大きな病院で診てもらおう」と昔から知っていた「アニマルメディカルセンター」にかかる事にしました。
すぐに詳細な検査を受け、結果、炎症性腸炎(IBD)の可能性が高いので、すぐに組織検査手術をした方がいいと言われましたが、手術は五分五分で、ミルクの体力次第であるとの事で、その場でかなり悩みました。しかしミルクの状態がかなりひどかったのと、病名を知った上で治療してもらおうと決心し、検査手術をお願いしました。
そのあくる日、早朝4時半ころ先生から“今から手術します”と電話を もらい、手術が終わるまで何も手につかず祈るばかりでした。
無事に手術が終わったと連絡を頂き、その日の夕方には退院ができて、ほっと胸を撫で下ろしました。
1週間後の検査結果は、やはり 「IBD」でした。これは、原因がはっきり解らない難病との事でした。それからは食事療法と薬での治療が始まりました。
確定診断がつき、それに基づいた投薬を開始すると、今までの苦しみがうそのように症状がピタッと治まった事には大変驚いています。現在、薬を飲ませても副作用は今のところ全くなく、状態も安定し、とても元気に大好きなオモチャで遊んでます。
「IBD」は治らない病気だと言われているようですが、 未知な病気だけに治る可能性だってあるはず!と思ってます。
炎症性腸炎
犬 コーギー マサムネちゃん 1歳
嘔吐が激しく、水を飲んでも吐いてしまい、食欲もまったくなく、何も口に出来ませんでした。以前の腸閉塞の時とは吐き方も違いました。腸閉塞の時は急激な症状でしたが、今回は除々に症状が現れ、悪くなったり、良くなったりを繰り返し、慢性化していました。
前回の場合は、小腸内の異物を取ればすぐに治ったので、まだそちらの方がましだったかもしれません。今回は、長く続いたので開腹して原因を調べた方が良いとのことで、「動物手術センター」にて再度検査の為の手術を受けることにしました。
病理検査結果で、炎症性腸炎(IBD)と判明し、今後は食事療法を行なっていくことになりました。現在は治療中ですが、嘔吐はありません。
手術を受け、病気の原因がわかり、治療方法が確定しましたので、良かったと思っています。手術の跡は毛が元通りになれば、全然わかりません。 ただし、お腹を触られるのを嫌がるようになりましたが・・・(笑)
腸重積
犬 キャバリア エドワードちゃん 2歳
朝はとても元気で、普段と変わりありませんでした。ところが、昼頃から 徐々に元気がなくなり、家中に嘔吐していました。
翌朝早くから、特に何でもないのに、「キャン!キャン!」と鳴きだしました。そしてみるみるうちに元気が無くなり、「これは、明らかに体の具合がおかし い!」と、早朝に救急センターへかかりました。
エドワードは仔犬の時から、よく下痢をする子でした。
前からティッシュとトイレットペーパーの芯をよく集めて、食べてしまう癖があり、いけないなとは思っていました。
検査によると、腸に異常があり、重積している可能性があるので、すぐに手術が必要との事でした。
開腹をした結果、やはり腸重積で、腸の1/3を切り取って、つなげました。
手術が終わって、面会時や退院直後の頃は、魂が抜けて、まるで置物のようなエドワードでしたが、2日目に外でたくさん排尿してから、元気が出てきました。 それまでは、排尿を我慢してしまい、タラタラと垂れていましたので、後肢をキレイに拭いてあげると、とても嬉しそうにしていました。
術後、5日目には外を歩く事ができるようになりました。
症状が現れてから、状態が落ち込むまであっという間でしたが、手術してから元気を取り戻し、元の生活、いえ、それ以上の元気な生活になってくれるまでも あっという間で、こちらも驚いています。
おかしい事に気付いたら、いつでもすぐに連れて行かれる病院があって良かったです。
また、手術をして治してあげることのできる病気で、ホッとしています。
腸壁出血
クスミちゃん 8歳 犬 ミニチュアダックス
1ケ月半ほど、1日1回は胃液のようなものを嘔吐していました。近所の動物病院は2件行き、バリウム造影検査をしたり、他の検査もしました。「試験開腹をしてみた方が良いのでは?」との話までされていました。
大きな動物病院での詳しい検査を検討中に、様子がおかしくなり、ソワソワと落ち着きがなくなり、普段とは違うものを嘔吐。加えて下痢の症状が現れ、これは大変と以前から通りがかりで見ていた救急センターを受診しました。
すぐに救急処置をしてもらい、そのままセンター病院で詳しく検査まで進めてもらい、先生からも「開腹をした方が良い」とのお話に、やはりこれは必要なんだと理解をし、開腹手術に望みました。
消化管からの出血があったものの、病理検査の結果、悪性のものは見つかりませんでした。 ほっとしました。
術後は食事療法と内服薬で嘔吐をコントロールができつつあります。 なかなかフードの切り替えが難しく、少しづつ手で口に入れて食べさせたりするなどして大変ですが、これからもくすみの為に頑張って続けていきます。
角膜潰瘍・乾燥性角膜炎・幽門狭窄症
犬 ミニチュアダックス サクラちゃん 4歳
突然、眼が開かなくなり、「これはおかしい!」と思い、以前より他の犬でかかっていたアニマルメディカルセンターの「救急センター」へ行きました。
すぐに眼の検査をした所、角膜に深い傷があることが判明し、手術が必要となりました。
手術に際しての全身検査を受けたところ、胃の写り方がおかしく、食事後時間が経っていたのに、胃の内容物が流れて行かず、パンパンなままの状態で、先生から開腹手術を勧められました。
最初は、眼のことで来院したのに、開腹もすることになるなんて・・・!
入院したことも手術を受けた事もない健康な子だったので、びっくりです。胃の出口である幽門部が狭窄しており、通過障害を起こしていたことがわかりました。眼はドライアイによる眼の不快感で、本人が眼をこすり、爪で角膜を傷つけたようでした。
術後、翌日から食欲は旺盛で、体調もとても良かったのですが、点眼治療をしなければならず、サクラだけでなく家族の者もおっかなびっくりの点眼でしたがそのうち、点眼といえば私の担当になってしまいました・・・(笑)。
現在は抜糸も終わり、エリザベスカラーももう少しで取れますが、ドライアイの為の点眼はこれからも続きます。でもかわいいサクラの為に頑張らなくては! 他の犬と隔離していましたが、元の生活に戻れるので大変嬉しく思います。