気管虚脱
犬 ミニチュアダックス ワンちゃん 10歳
ある日、明らかにおかしい呼吸をしており、これはただ事ではないと感じました。
いつものかかりつけ病院はお休みで、もらっていた薬を飲ませても呼吸状態は改善せず、どんどん悪くなるばかりで、舌の色が紫色になりチアノーゼをおこし、呼吸が止まってしまいそうなくらい重篤でした。
急きょ、アニマルメディカルセンターへ駆け込み、直ちに迅速な検査と救急救命処置を行なってもらいました。
検査の結果、気管虚脱という事が判明しました。これは気管がつぶれて狭窄してしまい、空気の流れが妨げられ呼吸困難を起こしてしまう恐ろしい病気でした。緊急に手術をしなければ、命が危ないほどの重篤な気管の状態で、病院内でも2度の呼吸停止を起こすほどでした。すでに状態の悪いワンにとっては非常にリスクの高い手術でしたが、これまで長く一緒に生活してきた家族ですし、もう1頭家にいる連れ合いを片っぽだけにはさせられませんので、即座に手術を決心しました。
とても緊迫した手術でしたが、無事に成功!!
術後しばらくは自宅でも酸素療法をしたり、家族一丸となってワンの看護をしました。今の家族の気持はひとつだけ。そして病院のスタッフの気持ちもひとつだけです。それは「ワンちゃん、本当に助かって良かった!!」です!