前肢後肢

環椎軸椎不安定症
犬 ミニチュアダックス ナナちゃん 1歳

ダックスには椎間板ヘルニアが多いのは知っていましたので、かかりつけ病院へ行きました。そこでは年齢的に腰痛ではないかとのお話でしたが、あきらかに普通ではない痛がり方でした。

触るだけでも、段差でも、キャンと痛がる素振りを見せ、どんどん痛みの度合いが強くなり、その間隔も狭まってきて、最終的には四肢が全く動かなくなり横になってしまいました。さらに震えもあり、急いで「動物救急医療センター」へ連れて行きました。

受診時は起立不能、四肢の痛覚が全くないという深刻な状態でした。詳しい検査の結果、ナナは“環椎軸椎不安定症”という頸部の疾患である事が判明しました。

痛みを取り除き、また再び立てる可能性に賭けるには、手術という方法しかありませんでした。「どうしてうちの子が?」という思いもありましたが、どこが原因なのかはっきり見つかったので、「動物手術センター」にて手術をしてもらう事を決意しました。

手術は無事に終了し、退院することができました。ナナはひどい痛みから解放され、1週間で歩伏前進できるようになり、2週間目には数歩ながらも歩けるようになりました。 体が動かないときは、ナナもジレンマがあったようで、なんだか変な表情をみせていましたが、歩けるようになった時には、本人も嬉しそうな表情してました。

今回、原因がわかり、すぐに手術を受けることが出来、機能も回復した事はラッキーだったと思っています。不安なことや苦労もありましたが、ナナの看護ノートをつくって、 病気のことや看護の方法、食事量、投薬時間、その日の症状や様子、疑問に思ったことなど、 家族全員でナナのコンディション情報を共有できるようにしました。

環軸椎亜脱臼
犬  チワワ オレオちゃん

まだ生後11ヶ月。それでなくても体の小さなチワワのオレオちゃん。ある日、突然前足、後足が使えなくなりました。

飼い主さんはインターネットでチワワに多い病気の一つに、頚椎の疾患があるとわかり、すぐさま当院へ来院されました。 検査の結果、やはりオレオちゃんは、頚椎の疾患がわかり、亜脱臼を起こしていた頚椎を固定する手術を受けることを決心しました。

「こんな小さな体の子、しかも頚椎なんて、割れてしまうんじゃないかと思うくらい小さな部分を手術で固定するなんて、神業だわ、と感心しました。」と飼 い主さんはおっしゃいます。

オレオちゃんは、手術の翌日にはもう歩く事ができました。 内向的なオレオちゃんの性格の事も考えて、早目に自宅での治療に切りかえました。

「同居の兄弟犬とわけてケアするのが大変でしたが、逆に張り合いになって、リハビリできたみたいです。

今では家中走り回っているんです。今は この子に目を向けていたから、同居の子はヤキモチやいて、そっちのケアが大変。」 笑顔の飼い主さんの腕の中で、オレオちゃんは首を上げてこっちを向いていました。

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