肝臓腫瘍(肝癌)・前立腺肥大・精巣腫瘍
柴犬 ランちゃん 12歳
いつもはとっても楽しみにしているはずのお散歩に、ある日突然行きたがらなくなり、そのまま動かなくなり、グッタリとしてしまいました。
しかし今思うと、確かに以前から多飲多尿がありました。これはおかしいと思い、近所にある夜間病院にかかることにしました。今までとても元気で健康に過ごしておりましたので、色々と検査を受けることは初めてでした。
検査の結果を聞いてびっくりしました。肝臓に腫瘍があり、腹水も貯まっており、心臓も悪いという事が判明しました。
手術を考えた方が良いとのお話でしたが、安楽死も考えるほど、重症でしたので、手術を受けるかどうか家族で悩みましたが、やはり、元気になれる可能性があるのならと、手術をお願いする事に決めました。
「動物手術センター」に移送し、直ちに手術となりました。
手術は無事に終わり、1週間位でほぼ今までと変わらない生活に戻る事が出来ました。これには本当にびっくりです。
今まで家では、割と元気に暮らしていましたので、本人も今回の出来事はショックだったようで、シュンとしていましたが、術後、家に帰ると階段をあがるくらい元気が戻りました。
術後、自宅では、腹部の傷口が気になるのか、2~3日は座れないようでした。薬も何回かはスムーズだったのですが、そのうちに咬みつかれるなどのハプニン グもありましたが、ランの為に一生懸命ケアをしました。
肝臓の腫瘍は、組織検査の結果、癌である事が判りましたが、今後はランの体の病気のことをきちんとわかった上で生活ができますので、わからないでそのまま 生活をしているよりも、ずっと前向きに暮らすことができると思っております。手術を受けて良かったです。
肝臓腫瘍(バイオプシー)・左角膜びらん
猫 雑種 6歳 マオちゃん(右)(左は兄のレオナルド君です)
以前から、同居の猫が慢性疾患でアニマルメディカルセンターに治療をしてもらっています。
マオの目がショボショボしていたので、とても気になってかかりつけとなっている「センター病院」にまいりました。
マオは一番元気な子で、同居の子とも普段はとても仲良しです。
今回は、特に喧嘩はしていたわけではなく、おそらく一緒に遊んでいるうちに眼をちょっとぶつけたのかもと思っていました。早めの手当てをと思い診てもらったのですが、その際に、年齢も年齢の為、先生の勧めもあり、全身の検査を受けることになりました。
何かしらは悪い所が見つかるのではと覚悟はしていましたが、なんと肝臓に腫瘤が出来ている事が判明し、驚きました。
そこで組織生検(バイオプイシー)を受ける為、「動物手術センター」にお願いする事となりました。
検査の結果、肝臓から摘出した腫瘤は良性でした。
術後、マオが自宅へ帰ると、カラーをしていた為、同居猫たちがとても驚いて、全員食欲が落ちてしまいました(皆、全員マオよりも年上なので・・・)。その内の一頭は、押し入れに入ったまま出てこようともしませんでした(笑)。
いつもは食欲旺盛な子なのですが、カラーがあちこちガンガンぶつかるのがストレスだったようで、今回ばかりは食欲がダウンしてしまいました。
スタッフに相談をしながらスプーンを使って食事をあげたり、出して頂いたお薬を試してみたりした所、だんだん食欲も元気も出て、今では普段通りの生活を戻っています。
今回、とてもラッキーだったと思います。たまたま別のことで来院をして、本人の具合が悪くなる前に病気を発見できて大変喜んでおります。
脾臓腫瘍破裂・腹腔内出血
犬 ウエルシュコーギー オスカーちゃん 12歳
オスカーをドアに挟んでしまいました。
その後、あまりにも大人しくなり、変だなと思っていると、嘔吐が始まりました。オスカーを移動させようと抱き上げると、苦しそうに呻きだし、本当に死んで しまうのではないかと思うくらい激しく苦しみ出しました。私達もこんな事は初めてで、ただビックリしておりました。
そのうちに歩行も困難になって、眼の焦点も合わず、意識がもうろうとしてきた為、家族がインターネットで調べ、24時間救急対応してもらえる「動物救急医療センター」をみつけ、駆けつけました。
迅速な検査が始まり、結果、脾臓に問題があり、一刻を争う状態であることが判明し、「動物手術センター」にて緊急手術となりました。
受診してから4~5時間で手術が開始されました。
開腹してみると、脾臓に腫瘍があり、それが外傷により破裂し、そこから出血していました。その為急激な貧血状態となり、症状がどんどん悪化していったようでした。そこで輸血治療もしてもらいました。
手術直後は元気がなく、伏せっていましたが、面会に訪れるとパッと起き上がり、とても帰りたがる様子をみせました。先生方も自宅での治療の方がオスカーの 為にも良いと勧めて下さったので、その日に退院させてもらいました。この子にとっては、自宅が一番安心できる場所なので、この方が良かったと思っていま す。
何といっても、以前病院に入院した時も、院内では何も食べず緊張し続けていた経験がありますので… 。
酸素療法も自宅でやりました。ボンベを引きずって、オスカーのトイレにつき合ったり、食堂にオスカーのエリアを作ってあげて一緒に寝てあげたりしました。 自宅で安心したのとケアの努力で、食事もちゃんと食べてくれるようになり、投薬もうまくいったので、ほっとしました。
オスカーは6歳の時に子宮蓄膿症、10歳の時に胆のうの手術の経験があり、その時も、10歳で手術とは…と思ったものでした。
今回、突然の病気でしたが、この時に手術に踏み切らなければおそらく、オスカーはあのまま天国に行ってしまっただろうと思っております。 助かって本当に良かったです。