短頭種気道症候群

両眼瞼内反症・短頭種気道症候群
犬 ペキニーズ ナナちゃん 2歳

ある日、いつもは乗らない所に突然飛び乗ったり、走りまわり出すなど、あきらかに普段とは違う異常行動が見られました。

とても不安に思ったので、夜間診療をしてくれる夜間病院へかかりました。すぐに全身の検査をしてもらい、その際に、眼を良くこする事も相談したところ、逆さまつげが原因である事が判明しました。その翌朝、一旦かかりつけ病院へ戻り、様子を見ておりました。

「東京動物夜間病院」のスタッフの方から「その後の様子はどうですか?」とアフター電話をいただき、逆さまつ毛には手術が有効とのことで、「動物手術センター」を紹介してもらいました。

「動物手術センター」にて診察を受け、短頭種特有の病気である、短頭種症候群をも説明もしてもらいました。


眼と鼻の間のたるんだ皮膚が眼に当たり逆さまつげとなり、皮膚の間には皮膚病があります。また、鼻孔が狭く、このままでは、呼吸がしづらくなってしまいます。

<術後>たるんだ余分な皮膚を切除し、鼻孔を広げる形成手術をしました。


術後1ヶ月

手術の跡はほとんどわからず、逆さまつげ・皮膚病が改善され、呼吸も楽になりました。

前から犬仲間の知り合いにも、ペキニーズはそのうちにいびきをかくようになると言われていましたので、まつ毛の手術と一緒に短頭種症候群の手術もしてもらうことに決めました。全てをお任せする気持ちでお預けしました。

手術は無事に終了しましたが、正直なところ、退院時の傷口の大きさには、驚きました。手術の跡はほとんどわからず、逆さまつげ・皮膚病が改善され、呼吸も楽になりました。

短頭種気道症候群・角膜潰瘍・顔面皮膚形成
犬 ペキニーズ ペペちゃん 1歳

1ヶ月くらい前から涙が止まらなかったので、おかしいと思い、近所のかかりつけ病院で治療を受けておりましたが、良くなる事がなく、とうとう片眼が開けられなくなってしまいました。

「夜間病院」にかかり、よく診てもらったところ、角膜潰瘍の他に短頭種気道症候群もあり、手術の必要性があるということでした。手術を受けると顔の形が変わってしまうのではないかと考え、一度は手術をあきらめようと考えましたが、「動物手術センター」にて犬種的な特徴や治療の必要性などの説明を受け、よく理解ができましたので、手術をお願いする事にしました。

術前顔面皮膚形成・短頭種気道症候群

眼と鼻の間のたるんだ皮膚が眼に当たり、角膜を傷つけており、皮膚の間には皮膚病があります。また、鼻孔が狭く、呼吸が苦しそうです。

術後

<術後>たるんだ余分な皮膚を切除し、鼻孔を広げる形成手術をしました。

自宅でのケアが始まりました。今まで手作りの食事をあげていたので、処方食は食べないのではないだろうかと心配でしたが、意外にも手で持って行くときちんと食べてくれたので、スムーズなケアができました。特に顔をこすらないように注意を払い、こすりそうになると、さっと抱き上げて予防しました。

今回は、逆さまつ毛がチクチクしており、それがいらいらの元だったのかも知れません。今までは、顔の周りを触られたりするのをとても嫌がったり、ちょっとしたことで、怒る子でしたが、手術後は、そんなこともなくなり、とても穏やかな性格になりました。今では、のんびりとした生活を送っており、本当に手術して良かったと思っています。

短頭種気道症候群(2回目の手術)前回は骨頭切除
猫 ペルシャ ヒジキちゃん5歳

猫 短頭種気道症候群

ヒジキは子どものころから人間と同じようにいびきをかく子でした。

最近、特にひどく口を開けて呼吸をするようになり、とても苦しそうになってきており、時には開口呼吸となり、全身で呼吸をするようになった為、かかりつけ病院で注射をしてもらったりしてその場をしのいでおりました。

レントゲン検査の結果、喉の筋肉が固くなっていると言われましたが、そこの病院では積極的なアプローチは無理との事でした。その後、症状がとてもひどくなり、かかりつけ病院がお休みの日でしたので、休日でも診てくれる「センター病院」へかかることにしました。あわせて根本的な原因を治療しようと思ったからです。

センター病院を受診後、そのまま二次検査を受け、この病気は短頭種の犬によくある病気で、猫では珍しい病気と説明を受けました。先生も驚いていらっしゃいました。すぐに「動物手術センター」にて短頭種気道症候群の手術を受けました。手術は無事に終了し、退院となりました。

術後、寝息はとても静かになったと思います。

ケアで苦労したことは、投薬の粉がどうしてもうまくいかず、色々と工夫して与えました。処方食も1種類をどうしても食べてくれず、試行錯誤の上、ドライフードが好きなので、粒の小さいものを与えたところ、食べてくれるようになりました。今ではもう、口を開けて呼吸をすることはなくなりました。 まだまだ若いので、根本治療が出来て良かったと思っています。

短頭種気道症候群・右大腿腫瘍(肥満細胞腫)
犬 パグ ギンちゃん 9歳

短頭種気道症候群 パグある日、咳込んで呼吸がしづらくなり、その状態が続く様になりました。

以前、ファスナーを飲み込んで金属アレルギーを起こし、顔が異常に腫れた事で、アニマルメディカルセンターにて治療を受けた事もあったので、今回も診てもらおうと思い、受診しました。

迅速に詳細な検査が行われ、その結果、喉の奥の軟口蓋という所が長すぎて吸気時に気道を邪魔して息がしづらく、また、鼻の穴も狭いため、それを改善すべく「動物手術センター」にて手術をお願いする事にしました。同時に右の後肢に腫瘍が発見され、一緒に手術してもらう事にしました。

手術は無事に終了し、退院後はちょっとフラフラして落ち着きがありませんでしたが、すぐに普段通りの生活ができ、今までひどかったイビキはピタリとなくなりました。投薬も粉にして食べ物に入れると上手に食べてくれました。

術後も特にギンにダメージを受けたような印象はありませんでした。ギンは痛いとか苦しいとかは言わないので、余計に愛情が深まった感じです。

今回組織検査に出した腫瘍は悪性のものと判明しましたが、外国の検査センターでグレードまでしっかりと調べてもらう事が出来、安心しました。原因がわからないままでいたら大変な事になっていたかと思うとぞっとします。

アニマルメディカルセンターでは、「ギンちゃん」とスタッフの方々に名前を読んで頂いて、とても家庭的で良かったです。

膝蓋骨脱臼・短頭種気道症候群
犬 フレンチブルドッグ ブーちゃん 4歳

フレンチブルドッグ来客があり、ピンポンとチャイムが鳴り、抱いていたブーを床に置いたのですが、少し高い位置から降りたせいか、戻ってみると後肢を片足挙げたまま、びっこをひいていました。これは着地に失敗して肢がどうにかなってしまったのかと思い、インターネットで調べて「動物救急医療センター」で診てもらう事にしました。予防注射以外で病院へかかるのは初めてでした。

検査の結果、膝のお皿が脱臼している事が判明しました。 また、家族がいびきをかいているのかと間違えてしまうくらいひどいいびきをかき、夏はグッタリとしてしまうくらい呼吸も苦しそうだったので、ブーのこれからの生活を考え、「動物手術センター」 で膝の手術と同時に鼻孔・軟口蓋の手術もしてもらう事にしました。

手術が終わった当日に退院でしたので、ちょっと驚きましたが、よくよく考えれば、早めに家に帰った方が、犬の為には安心ですね。

食事の回数が今まで1日1回だったので、数回に分けて与えるのがちょっと大変でしたが投薬は色々と工夫して与え、とてもうまくいきました。

現在は歩行は順調です。今は生活していて気になるような歩行はありません。いびきはまったくかかなくなりました。

短頭種気道症候群・鼻腔狭窄症
スモモちゃん 10ヶ月 犬 パグ 

短頭種気道症候群・鼻腔狭窄症スモモはリビングで遊ぶだけでも呼吸がゼーゼーしていましたが、短頭種特有の病気であるという事は知りませんでした。イビキをかきやすいとか、呼吸がしづらくなったりするとか、飛行機に乗せられないことを知った時には驚きました。

「センター病院」の先生から、短頭種気道症候群の細かな説明を受けてこの病気の事が理解できました。そこで「動物手術センター」にて避妊手術を受けるのと一緒に、イビキや呼吸困難の一因となる軟口蓋という喉の奥の手術と狭窄している鼻の穴を広げる形成手術を受けることにしました。

スモモは手術後も食欲はバッチリで、手術する前は興奮するとブーブー言っていましたが、そのような音はしなくなり、呼吸がとても楽になりました。

スモモは先生が大好きで、自宅から遠いのですが、かわいい家族の為に、信頼できる病院へ診療を受けに行くのは、そこまでの距離が遠くても苦にはなりませんでした。手術を受けて良かったです。

短頭種気道症候群・ソ径ヘルニア
犬 フレンチブルドッグ ラッキーちゃん 7ヶ月

フレンチブルドッグラッキーは我が家にとって2代目のフレンチブルドッグです。
1代目の子も呼吸がしづらそうでした。よく、寝起きに一瞬動きが止まり、そのまま手足が伸びきってしまい、皆びっくりして背中をさすったりしたものでした。人間で言う「無呼吸症候群」のようなものでした。

今回、ラッキーも寝起きの時に呼吸が出来なくなり、息が止まり、手足が伸びきってしまったので、「センター病院」を受診する事に決めました。アニマルメディカルセンターは1代目の子の時に調べており、前から何かあったらここで診てもらおうと思っていました。

「センター病院」では、短頭種気道症候群の詳しい説明があり、何故そうなってしまうのか、納得できる説明をして頂きました。そこで手術を専門に行なってくれる「動物手術センター」で手術をお願いする事にしました。

術後は、家族全員でラッキーの様子を把握できるように自宅ケアでのタイムスケジュールを作り、それを皆で実践しました。また、検診の際に、質問したいことを書き留めておくようにしました。時々胃液の嘔吐があったので、スタッフに相談し、投薬方法を変えてみると、それもなくなりました。困った時、スタッフのアドバイス通りにすると、コンディションがどんどん良くなってきました。

同時にソ径ヘルニアと去勢手術をしてもらったのですが、それらの傷跡もとても小さくて、驚いております。

アニマルメディカルセンターは、経過を観る事だけではなく、積極的な治療のアドバイスを受けられるので、遠くても安心できる病院だと思います。

鼻孔狭窄症・軟口蓋過長症・喉頭小嚢反転症
犬 フレンチブルドッグ 小太郎ちゃん 3歳

「軟口蓋過長症」「鼻孔狭窄症」の病気については前から知っていました。

小太郎は、短頭種特有のイビキがかなりひどく、少し興奮をしたり、散歩に行くだけでガーガーと呼吸が苦しくなってしまいます。夏場などは特に気を使い、日中は外に出す事も出来ませんでした。鼻の穴もふさがっているため更に呼吸を苦しくさせていたようでした。

今回この手術を行なう事になった経緯は、以前より、指摘されていた左膝蓋骨内方脱臼の手術を行なう際に、鼻孔狭窄症と軟口蓋過長症の手術を同時に行ない、呼吸を楽にしてあげると良いとのお話があり、膝の手術と同時に行なってもらったというわけです。

鼻腔狭窄

鼻腔狭窄術後
術後すぐは、痛いのか、自宅へ帰ってからなかなか眠れず、ヒンヒンと鳴いていましたが、2~3日経つと痛みも和らいできたようで、現在はとても落ち着いています。

食欲も元気もあり、投薬はスムーズに行なう事ができています。ただ、軟口蓋と鼻孔の手術もしているため、食事は流動食で、薬も粉末状にしたりと、多少手間はかかりますが、問題なく治療しております。

軟口蓋、鼻孔の手術をしていただいてから、あきらかに症状の改善が見られ、多少の呼吸音はあるにしても、とても静かな寝息となり、呼吸も本当に楽になっています。軟口蓋は脂肪の溜まりやすい所ということで、また伸びてこないように、膝のリハビリと同時に体重管理に気をつける努力を犬共々してまいります。

鼻孔狭窄・軟口蓋過長・乳腺炎(避妊手術)
犬 フレンチブルドッグ ボタンちゃん 1歳

鼻孔狭窄・軟口蓋過長・乳腺炎(避妊手術)鼻孔狭窄・軟口蓋過長・乳腺炎(避妊手術)以前より、避妊手術をしようと考えていましたが、「センター病院」で先生から鼻の穴が狭窄していることや、軟口蓋過長という、喉の病気を指摘され、一緒に「動物手術センター」にて手術することを提案されました。

まったく、そういう病気の知識はありませんでしたが、言われて見れば「ゼーゼー」という呼吸をするし、大きなイビキもかいていました。ただ、こういう犬種はそんなものだと思っていたので、あまり気にしていませんでした。

将来的にも不安があったので、先生の提案通り、避妊手術と同時に鼻と喉の奥の軟口蓋の手術もしてもらうことにしました。手術を何度も行って、その都度麻酔をかけるのも心配でしたので、一度に済めばと思いました。

術後、1週間位はシューンとしていましたが、イビキをかかなくなり、こんなに劇的に呼吸音が良くなるとは思ってもいませんでした。本当にびっくりです。
前は、ちょっと走るだけで「ゼーゼー」言ってへたり込んでいたのですが、今では爽快に走ることができるようになりました。顔の感じも以前とほとんど変わりませんし、手術してもらって本当に良かったと思っています。

「ボタン」という名前は、小さい頃、額に丸い模様があり、それがボタンのようだったので、そのように付けました。それも今では大きくなって周りの模様とくっついてしまい、その境界がわからなくなってしまったのですが・・・!

短頭種気道症候群・会陰ヘルニア
犬 フレンチブルドッグ ゴンちゃん 6歳

肛門の周りに水膨れが出来ました。

頻繁に排便するようになり、それも1~2cmの細い便だったので、何かいつもと違うなと思い、小さい頃からお世話になっているアニマルメディカルセンターの「センター病院」へかかることにしました。

検査の結果、お尻は会陰ヘルニアである事が判明し、病気について細かく説明をしていただき、「動物手術センター」にて手術をしてもらう事に決めました。そんな病気があるなんて、まったく知りませんでした。

犬種特有の短頭種症候群(軟口蓋・咽頭小のう反転・鼻孔狭窄)の説明も同時に受け、確かにもともと息がしずらかったり、イビキもすごかったので、今回一緒に(術後、呼吸困難など起こさない為にも)手術をしてもらう事にしました。手術は無事に終了しました。

術後、退院の時は、心ここにあらずという感じで、ボーっとしておりましたが、ゴン専用の車に乗りたいと体だけはバギーに乗ろうとする程、体力はありました。 その晩から排便もできたし、少々便に血が付く事もありましたが、その後は普段通りの快便となりました。投薬も砂糖水に混ぜてあげると喜んで飲んでくれた為に、どんどん回復していきました。

びっくりした事は、今までイビキがかなりうるさかったのですが、それがピタリとなくなった事です。「これはすごい!」と思いました。本当に手術を受けて良かったと思っています。

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