大静脈門脈シャント/右大動脈弓遺残症

門脈シャント

大静脈門脈シャント
犬 こうめちゃん

門脈シャント

とても元気な子犬として生活していましたが、ある日突然変な嘔吐をしはじめぐったりフラフラしてしまい、これは尋常ではないと思い受診しました。

先天性の門脈の異常との診断でした。そんな病気、まったく知りませんでした。なにしろ元気になってもらいたくて、大きな難しい手術をしていただくことにしました。

術後しばらくは痛みやストレスもあったせいか、あぁもうダメなのかもと心配もしましたが、今では驚くほど元気に回復しました。本当にそんな重症な病気だったのか、安静になどできないくらい、家では大変な騒ぎです。
とても甘えん坊で可愛い子犬のこうめちゃん、大きな病気を乗り越え元気になって良かったです!

右大動脈弓遺残症(巨大食道症)
猫 スコティッスホールド ゲロキチちゃん 1歳

猫の右大動脈弓遺残症(巨大食道症)

ゲロキチは生後2カ月の時に家族の一員となりました。その時すでに度々嘔吐を繰り返していたので、ゲロキチと名付けました。嘔吐はありましたが、まだ子猫で病気とは考え付かない程、毎日元気に遊んでいました。

はじめは戻したものを再び自分で食べてしまい、おかしいなと思っていたのですが、次第に食べる度に毎回吐くようになり、鼻からも出てきてしまうほど症状がひどくなり、10時間前に食べたものが原型のまま出てきたので、もう放って置けず、アニマルメディカルセンターで診てもらいました。

検査の結果、ゲロキチは生まれつきの奇形だと言う事が判りました。通常なら生まれる前になくなるはずの胸腔内の血管が残っていて食道を締め付けていた為、一部の食道が巨大化してしまいました(巨大食道症)。

「動物手術センター」での手術により正常な状態になり、無事に退院となりました。受診時には1.4kg しかなかった体重も増え、現在では、一緒に暮す弟ネコと遊んだり、元気に生活をしています。

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