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脳の画像診断

脳の画像診断

特殊画像検査の必要性

私達ヒトも動物も、脳は非常に繊細かつ重要な臓器である為、分厚い頭蓋骨に囲われて頑丈に守られています。よって、脳の病的変化を調べるためには、レントゲンや超音波、特に近年はCTやMRIといった特殊画像検査が必要になります。

CT・MRIとは

CTはComputer Tomography(コンピューター断層撮影)のことで、頭部にX線を回転させながら照射し、それをコンピューターで解析することにより脳の断面画像や立体画像を得ることができます。また、MRIはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)のことで、大きな磁石による「強い磁場」と「電波」を使って画像を映し出します。

CTとMRIの使い方の違い

では、CTとMRIにはどのような使い方の区別があるのでしょうか?

CTの特徴は、骨の検出を最も得意とすることです。故に、頭蓋骨の異常によって内部の脳が影響を受けている場合の診断が可能です。また、血管を強く映し出す造影検査も可能であるため、脳出血や脳腫瘍の検出にも役立ちます。

一方、MRIの特徴は様々な組織(神経組織、筋肉、脂肪など)を区別しながら映し出す機能に優れている事です。MRIでは骨の影響をあまり受けない為、頭蓋骨に囲まれた脳の組織をより詳しく見ることができ、脳組織の僅かな変化も見えてきます。

このような特徴を上手く組み合わせることで、動物の脳に対しても脳の病気の診断ができるようになりました。

CTもMRIもあまり身近な検査機器ではない為、大切なご家族である動物が実際に検査を行うことになったときには不安も大きいかと思います。検査についてのより詳しい情報等、いつでもご質問・ご相談に対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください